友達のダンスカンパニー

女に振り回される男というありきたりな主題だったのだけどー本人に説明を聞いてみたら夢という主題だとのことで、だとしたら笑い話であるがー、そういえば振り回す側の女の描き方ってヨーロッパ特有のものがあるのかなあ、と考えながら眺めていた。日常的にもそうなのだが、「女はおしゃべりで聞いているだけで頭が痛くなってくる存在」という命題は男は共有しほとんど暗黙の了解事項でさえありながら、それに付き合う度量も持ち合わせていなければならないのも又男である。これもまた一種の自然法則であるかのごとき了解事項となっている。こうした了解事項から派生する日常生活におけるさまざまな社会関係があるのだが、たとえば”男だけで飲む””女だけで飲む”などといった飲み会がわざわざ設定されるのは上記のような了解事項があるからだろうな、と私は思っている。舞台においてもこの了解事項を前提に話が展開する部分がいくつかあって、はたと思ったのだがたとえば今の日本やアメリカで「女はうるさい」などといったら冗談にならずセクハラ男認定なのだろうなあ。