胃潰瘍、ピロリ菌

胃潰瘍になり、スナイパーの目をもつ消化器医のすすめにしたがいピロリ菌を除去して半年になるのだが、次のような恐ろしい指摘が。

 つまり、ピロリ菌は強力な強酸である胃酸の中に住み、潰瘍を起こす悪者として除菌されるのが今の世。ピロリ菌は強力な胃酸を中和しながら胃液の中に住んでいたから、除菌されれば胃酸は一切の中和もなくまさに強力な塩酸として食道を犯す。食道は胃粘膜と違い酸に弱いのでたちどころに炎症を起こし食道炎を生じる。
 そして怖い仮説は、このままではピロリ菌は除菌されて胃潰瘍は減るが食道炎とさらにその炎症を母体とする食道癌が増えるんじゃないかというもの。欧米の白人では食道癌が急増していると、、。
http://kkudo.livedoor.biz/archives/50227791.html

除菌するときに、「ピロリ菌ってずっと人間と共生していたんだから、なんか役割があるんじゃないかな」と思っていた。なるほど、「胃酸の中和」。今のところゲップがでやすくなった、とかの自覚はないが癌かよ。ちなみに、年寄りで慢性食道炎の人はたしかにドイツにけっこう多い。プロトンポンプ阻害剤を常用している人とか。
ドイツに限っていえば、”悪いものは除去”というシンプルな発想は昔からで、私の世代の人達はほぼ全員小学生だかのときに扁桃腺を外科的に除去している。その後、免疫系における役割の可能性が指摘されて親や本人の任意、という感じになったらしいので、なにかというと取ったり切ったりしたがるドイツ人の医者の薦めにはあまり素直に乗らないほうがよいのかもしれない。一方で、「あまり体からなにかを除去したり傷をつけたくない」というのは私がアジア文化で育った、ということもあるのだよな。