このところの動向

  • 講義期間に「ディスカッションしにいっていいか」という人達に「今忙しいんで来週ね」と断っていたその来週が今週だったわけで、悶絶するほど人が次々に来てじつに疲弊。大疲弊。困ったことに最近は偉い人達が「やつに聞け」とたらいまわしにしてくるのである。
  • 疲れすぎたんでしょうもねえなあ映画でもみようか、とひっさしぶりに夜に映画を見に行った。"The Departure"。マフィアと警察がらみの映画。ストーリーは、妙にタランティーノに影響をうけてしまったスコセッシ、という仕上がり。レザボア・ドッグを思わせる場面が何度かあった。ジャック・ニコルソンがすごーくよかった。一緒にいったイタリア人の分子構造シュミレーションやっている人が「あのニコルソンの豹柄のネクタイよかったから今度プレゼントするわー」とかあとで言ってくれが、あれはジャックニコルソンだから似合うのであって、私が豹柄のネクタイしたら東洋の詐欺師にしかみえんわな。ちなみにデカプリオも出ていた。年取ったなあ、と思った。
  • イタリア語でマフィアのボスを”パドリーノ”というのはなんと映画ゴッド・ファーザーが流行ってから後、なのだそうである。映画のタームが現実のマフィアに影響した、とのこと。本来は”コンパーロ”(だったかな)というのだとか。日本のやくざ映画とかの本物やくざに対する影響はいかがなのかなあ。服装とかはすくなくとも映画の模倣とかありそうである。
  • 来週は日本からのお客さん。ディレクターのオフィスが、日本人の来客というと私に対応を回してくるのである。日本人ってどう対応したらいいのかわからないんでよろしく、というのだがオレだってわかんないのであった。日本人、というとこちらの人達が構えるのは”日本人はとても礼儀正しいキビシイひとたちであり、礼儀を欠くとどうなるかわからない”という恐怖心があるのだと思う。さらにいえばそれに対照的な席巻する日本アニメのはちゃめちゃな世界との落差がまた「理解しがたい人々」という認識を産むのである。まあ、別にいいんだけど。
  • バーゼルの友人は渡した予備の鍵を持って帰ってしまった。うーむ。なお友人はベルリンの病院に入院していた父親が先週亡くなった、とのことで飲み明かした。いろいろ話をきいているうちに泣いてしまった。