学生政治運動の制御

今の日本で大学生の学生運動がなぜ下火か、という話をid:qushanxinさんが分析している。主体的な選択ではなくそれはいわば環境要因ではないか、という主旨である。環境要因として(1)大学生の非エリート化(2)各大学内における一体感の低下などを挙げており、そうだろうな、と思った。この分析に加えるべき点として日本の行政が学生運動をししにくいような環境を大学に整備した、という計画的な制御の結果でもある、ということを私はコメント欄に付け加えた。この1970年までの学生運動を踏まえた行政による学生運動抑止計画がうまく成功しているのだ、ということは忘れてはいけないと私は思う(たとえば私の出身大学にしても全学集会ができないように一番広い空間に木が植えられたという。木があること自体はいいのだけれど。)。