バンリュ・フランス暴動 リンクなど

昨晩は274の街で暴動、395人が逮捕されたとのこと。11日前の暴動開始以来、4700の車が燃え、1200人が検挙されている。

id:Montferrand:20051107 (11月7日・駐日フランス大使・パリ郊外で起きたこと)

id:milkbottle:20051105#p3 (11月5日付・フランスが燃えている) 経由
-> 世捨て人の独り言(11月1日付・パリ在住の方)
 
id:antiECO:20051104:1131063967 (11月4日付・パリ在住の方)経由
-> 切込隊長 パリは燃えているか

id:umkaji:20051107#p1
11月7日付・911とロンドンテロを当てたチュニジアの予言者、また当てたか、とのこと。そういえばそんな話もあった。

最初に死んだ二人の少年を掲げたサイト。
http://clichysousbomb.skyblog.com/

・・・・・・・・・
事件を分析したもの。
フランスの暴動の根っこはどこにあるのか
いろいろリンクを読んでいて思ったのは、郊外の移民ゲットーに対する認識があんまりないのだなあ、と思ったこと。文化アイデンティティを守る、といったことではないのである。移民は2世・3世になっても、同じ国出身の人たちでなんとなく固まって住む。これは一番簡単には世界各地のチャイナタウンを思い出せばよい。パリ郊外の場合は、70年代に建てられた高層住宅、日本的に言えば団地がスラム化した。似たような団地のスラム化はアフリカ系アメリカ人の場合、例えばニューヨークやワシントンDCでも、かつてゲットー化していたのは記憶にある人も多いと思う。こうした移民の多いゲットーはたとえば私の同僚であるトルコ系フランス人の出身地、ミュールーズにもあるそうで、二箇所あるそのゲットーを大の男である彼が「自転車で走り抜けるのもコワイ」と言っていた。自転車はおろか、靴やズボンを奪われて放り出されることもあるという。あるいは2001年、その二箇所のゲットーの若者たちが街の中心のデパートの前で100人対100人規模のの乱闘を真昼間に行い、略奪・無差別な通行人への暴力もあったそうである。根幹にあるのは移民に対する社会政策の不備だ。政策が不備であるゆえに社会が高度に階層化し、移民が代々社会的な底辺をさまよい、「社会のクズ」といった簡単な発言をきっかけに鬱積が爆発するのである。
追記するがこの事件を見て「やはり日本への外国人労働者導入は再考すべきなんじゃ・・・」という意見を書いている方々を見かけるが、賛同できない。ほとんどの移民系フランス人は「これでますます差別が助長される」と事件に辟易しているのだ。