頭かくして尻隠さず

ティーンエイジャーが、インターネットを使って精子提供者である実の父親を発見。

いかにして発見したか、ということなのだが、次のようなプロセス。

(1) 遺伝子解析の会社に自分の唾液を送る。300ドル弱で発注できる。(FamilyTreeDNA.com)
(2) 送られてきた遺伝子コードを上記サイトのデータベースに公開。
(3) 9ヵ月後に、同じデータベースに登録されていた二人の男が連絡してくる。この二人は同じ姓であり、ティーンエイジャーも含め三人のY染色体遺伝子は似通っていた。
(4) 母親は、匿名の精子ドナーに関して出生地、誕生日、学位の分野に関しては知らされていた。
(5) (4)の情報を元に、Omnitrace.comに(4)の出生地、誕生日に相当する人間をリストアップしてもらい、情報を購入。
(6) (5)のリストの中から、(3)で知ることとなった姓と一致する一人の人物が浮上。連絡をとったところ、遺伝子上の父親であることがわかった。

この記事を読んですぐに思い出したのだが、最近読んだ記事でスエーデンの話。*190年代にレズカップルに精子を提供した男が、今になって養育費を払わねばならぬ、という判決が下っている。レズカップルが離婚して、片親では養育費がままならないから、だそうである。似たような判決が、米国ペンシルバニアでも、今年5月にあった。

精子は名前よりもアイデンティティを語る。90年代にはほとんどだれもそんなふうに考えなかったのだろうけれど、今となっては「匿名の精子提供」という言い方自体が語義矛盾なのである。

*1:10月中旬ごろの海外ボツニュースだったとおもうのだが、今見直したら消えていた。追記: id:bulletさんより、当該リンクを教えてもらいました。