給水塔パーティー

その米軍基地の脇に、今はその用途をなしていない給水塔が立っている。内部が改装されてもっぱらレンタルのパーティースペースとして使用されている。研究室を去る人間が二人、誕生日の人間が私を含めて二人、そこを合同で借り切ってパーティーをした。参加者が100人近くになる予想だったので、ビールを14ケース、体積にすると200リットルに及ぶビールを購入したのだが、呑み助仲間だけになんと2リットルを残して完全に消費してしまった。参加者の後日の証言によればとおりすがりの人間までどさくさにまぎれて参加していたようであるから、100人を超えたということもあるのだろう。夜9時に始まったパーティーは、給水塔の床をその本来の機能に戻したかのようにワインとビールで水浸しにて、朝8時にようやく最後の客が帰っていった。いうまでもないが主催者の我々が一番よいワインを開けたのはその後である。