フランスの細胞生物学会会長がやってきた。南仏の海に面した研究所の人でなんともよい場所を選んだものだ、とつくづく思う。とある発表がきっかけで分野は全く違うのだが懇意になって、目下とあるプロジェクトを一緒にやっている。研究をしているのか遊んでいるのかよくわからない人で、大抵アロハを着てニコニコしている。パワーポイントを開いて研究の詳しい話をしてもうーむすごいねー、すばらしいねー、とばかり言うのでなんとも政治的だなあ、と思ってしまうのだが、人格がよいのでなんとなく楽しめてしまう。ドイツの細胞生物学会の会長とは親族同士が結婚しているんだかなんだかで親戚関係なんだそうで、うむ、研究マフィア。ちなみにドイツの細胞生物学会の会長がこれまた遊び人で、以前とある学会で多くの人間と連れ立ってキューバン・バーに行ったのだが、60をすぎているというのに朝の4時まで踊り狂っていた。いやはや、すごい体力。