抱頭・会員証

共同研究の論文をリバイズしていて解析のしなおしをする必要が出てきた。共同研究者に大元のデータを用意するように頼んだら、なんと捨ててしまった、という。画像データなのだが、大元の16ビットデータのコントラストをあげて数値をいじってしまっい、なおかつ8ビットにダウンスケールしたデータしかないという。バカ野郎といいそうになりながらも起こっても仕方がないので私は頭を抱える。画像データに対する意識は一般的にまだまだ低すぎる、と思う一瞬。
スコットランドの「おじいちゃん」教授(前に書いたと思うが、私の博士課程指導教官のそのまたボスであった人である)が講演でやってきていたので夜飲みに行く。私がドイツに来た頃にはまだなかずとばず、な人だったが今やとてもえらくなってしまった。オランダ人の大男、喋り方がもごもごしているので何を言っているのかよくわからない場合がとても多いのだが、相変わらず研究関連のおもしろい話の数々。「毎晩一報論文を読みなさい」と私にいったのはこの人なのだが、自分でも続けているんだろうなあ。朝早いというので、おじいちゃん教授と別れて、同席していたベルリンドイツ人とハシゴ。
最後にたどりついたのはこのところ立て続けに通っているこの街で一番遅くまでやっているクラブ。地下がクラブで一階はボロボロの小さなバーである(そういえばかつての「ニュートラル」に似ていなくもない)。私はいつもバーでバーテンを交えておしゃべりするのが通例。他の飲み屋の店員が店を閉めた後でやってくるので、3時ごろには顔見知りだらけになる。去り際に、おおそうだ、これを進呈、とバーテンがクラブの会員カードを渡してくれた。これを見せると連れも含めて入場料がタダになるとのこと。なにやらうれしい。今日になって研究所で自慢したら、おれはもう何十回も行っているのにそんなのもらってないぞ、と地団駄踏んで悔しがる輩続出。わはは。