報道管制

中国本土では先週末のデモに関する報道がすっかり規制されてしまっているらしい。

None of the nation's thousands of newspapers, television stations and news websites carried any details of the protests that took the capital by storm on Saturday. On Sunday, hundreds of full-gear riot police blocked access to the diplomatic quarter in downtown Beijing, but avoided direct confrontation with protesters.
In sharp contrast with the full blast of anti-Japanese propaganda a few weeks ago when national media covered extensively China's grassroots campaign to block Japan's bid for a permanent seat in the United Nations Security Council, this time they avoided any mention of the riots that had spread over China.

Beijing blacks out anti-Japan protests
By Antoaneta Bezlova
2005年4月13日付亞州時報

ネットにも規制。”デモ”って言葉を書くと、アップロードできなくなるのだとか。
id:getsukin:20050411
昨日引用した記事の引用元(中国在住、日本人ではない)の人からメールがあって、引用するならトラバ送るってのが礼儀じゃないのか、オレも少しは日本語読めるんだぞ、というカリカリした内容だった。こちらが書いたこと、意図を説明し、そもそも日本語だし邪魔になると思ってトラバをむやみに送らないんで、だってリファラーでわかるでしょうし、って説明をしたら、いやー、返事ありがとう、そのようなことならいいんだけど、当局の介入だの愛国主義者だの(なんと双方の愛国子女由来の)の罵倒メールだのがわんさかあって神経質になっているんで、もうしわけない、という返事が返ってきた。中国でのブロギング、かなり大変なんだろうな。一方で私も、日本語と非日本語の間で引用する、ということについて考えたりした。例えばある日このサイトにアクセスが急増し、そのリファラーがインドだったとする。かなり不安になるかもしれない。

熱してから急冷、とでもいうのか、中国の人は当局にけしかけられたり、規制されたりしまっているということで、いいようにコントロールされているという可能性大。そうならば中国大使を呼びつけた某外相は見事術中にはまっている。
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「日本の常任理事国入りは困難」ボルトン米国務次官
このあたりの流れを作りました、ということなのだろう。常任理事国入りに関してだけいえば、このほうが日本にはよいことだ。ただでさえ国連で金をばら撒き、幾多の国々に頭を下げ、得ようとしているのが拒否権のない常任理事国、すなわち任期が無期限の非常任理事国なのだから、名前は常任でも意味がない。「困難なことなのだから、もっと金だしてください」というのが米国のメッセージならばましてや最悪である。