浦島太郎な私はマンガ喫茶なるところに人生で初めて行って*1、はまりまくってしまった。なにがよいって、東京にいるとゆっくり座る場所といえば喫茶店なのだが、その椅子がソファで半ば個室になっていて、メールなどの用事も終えることができて、と至れり尽くせりの状況に私はかなり感心した。暗く狭い空間の迷路のような通路をワカモノがうろうろと往来し、マンガを抱えて自分の席に戻っていく様子などもなにやら目新しく、気分としてはブラボー、21世紀のリブラリア。
「家にかえらなくてもいい」というのは実は私にとってとてもアジアな気分である。個人空間と公共空間がはっきりと分かれた欧米と違い、ここは果たして公共空間なのか、個人空間なのか、という曖昧さがそこにある、ゆえに家に帰るかどうかということ自体が曖昧になる。

*1:おれカネ先生が「泊まった」と何度も報告しているので、どんなところなのかなあ、とずっと思っていた