フランクフルトでトランジット二時間の友人と会う。およそ3年ぶり。その後子供二人生まれて雰囲気かわったのかなあ、と往路の車で考えたりしていたが、あまり変わった様子もなかった。それよりもとある事情で留置場で一晩過ごしましたという話はいかにも彼らしく、そうだよな、父親になるのは突然なるのではなくだんだんなるんだよなあ、などと復路で思い直す。それより、一年の休業後に再開店した空港地下の”亞州酒家”の味ががたんと落ちていて無念。もう一度いってまた外れたら二度と行かんぞ。

今日の研究室セミナーはここでの最後になるかもしれんなあ、と思ってすべての研究結果を網羅してなかばまとめた入魂の発表をした。ロボットの話に始まり、ブラウン運動等、タンパク質、細胞の話を経由して最後に建築の話に展開という本人は大マジメながら、はたからみたらおそらく半ばマッドな流れ。そのまま普段はあまりしゃべりもしないボスに呼び出されて「おまえここから出て行くつもりなのか」という。よくそんな推測ついたなあ、と少々驚く。一時間ほどディスカッション。ポジション用意したい、というようなことなのだが、責任重過ぎて好きなことできなくなりそうでちょっとなあ、と思う。でも日本の理系研究業界でそんな発表したら確実に無職だと思うと、大切にしてもらえてありがたいのかもしれない。