ハイリスク目的志向型基礎技術研究を長期支援

 こうしたことから文科省は、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業を見直し、萌芽段階の研究で生まれた基礎研究の成果のうち、技術開発につながるものを10年程度かけて育てる基礎技術研究支援制度を創設する。大学の研究基盤を向上させるとともに、学術研究の支援機関である日本学術振興会とJSTが棲み分けを行うことで、研究者にとっての位置づけを明確にする。
http://www.sci-news.co.jp/news/200502/170211.htm#1

経験からいうと学術振興会はとても役所体質なのに対して、JSTはとても研究者を大切にする。”棲み分け”は縦割り行政と見る向きもあるかもしれないが、旧来の体質から独立して研究者のよりまともなバックアップをするには一番現実的な手段なのだろう。もちろん、組織としては棲み分けというよりもリダンダントであることには他ならず、理想的には片方だけが望ましい。