"今後の科学技術政策"

棚橋泰文・科学技術政策担当大臣のお話。

 勿論、実績をあげてきた研究者の方々にも頑張っていただきたいが、若い研究者に独創的な新しい力を発揮していただきたい。この間、東大医科学研究所を始め幾つかの研究施設を訪問し、若い研究者の方々からお話を伺った。ポスドクの数は増えたが受け皿が不足している。若手がリーダーになれる研究体制になっていないという意見もあった。
 もともと今の枠組みの中でも、若い研究者を対象にした競争的研究資金もあるし、産学の人材流動を進めているが、こうした意見を聞くとまだまだ不十分だと感じた。いかに国がバックアップしていくかが重要。
 若手の研究者の方々に、自分の創意に基づいて思い切った研究をしていただきたい。我々としては、若手向けの競争的研究資金の枠を増やしたい。ただ一部の分野では、そうした制度があっても、それを阻むような慣習が残っているという気がした。その部分は、若手の研究者が自由にできるように私どもからもお願いしていきたい。
 もう一つは産学の連携。一定の成果を出した研究者が産と学の間をいい意味で行き来して、産業界に貢献することで国家にも貢献していただき、学の方でもいい業績をあげていただく。そういう形のシステムを産業界にも理解をいただきながら、産学が連携してつくりあげていく。そのために官が果たすべき役割がある。ポスドク問題の改善にもつながる。
 こういったことも頑張っていきたいので、ぜひ若手研究者の皆様方にも、研究活動に邁進していただいて、こういう形にすれば若手が研究活動がしやすくなるという提案があれば、どしどしご意見をいただきたい。
平成17年1月1日付 科学新聞

というわけで、若手研究者はどこに意見を送ったらいいのかなあ、と棚橋大臣のウェブサイトに行ってみた。
http://www.tanahashi-yasufumi.com/
絶句。「工事中」。ほぼ白紙です、白紙。メアドも書いていない。これで「情報通信技術(IT)担当」ってのは、なんかすごく間違っているのではないでしょうか。