OpenOffice

そんなこんなでまとまった時間がとれなかったので、 マイクロソフト・オフィスに迫る機能を追及しているオープンソースのソフト、OpenOfficeを試用してみた。
http://www.openoffice.org
ワードのファイル(私のバージョンはXP)のインポートはもっぱら論文に使用している私の用途に関してはほぼ完璧。オブジェクトとして挿入してある数式などもちゃんと表示されていた。ひとつ問題だなあ、と思ったのは、エンドノートで引用している参考文献のコンパイルが面倒なこと。rtfフォーマットに一度変換してセーブしないと、参考文献をコンパイルすることができない。スプレッドシートはそもそもエクセルはアホなので使っていないからチェックせず。パワーポイントの代替としてついているプレゼンテーション機能はかなり貧困。パワーポイントをインポートしてフラッシュで出力できる、というのがウリの一つであるが、アニメーション機能があまりないのでこの変換機能はまだまだ有効活用できない模様。私のプレゼン用のファイルも、スタティックなスライドを除いて妙なことになっていた。これは使えない。
ゆくゆくはOpenOfficeのデータベース機能は、エンドノートのライブラリーをインポートできるようになるらしい。この機能が完成したらワードに関してだけ、移行しようと思う。インポートのみならずエクスポートにも互換性があるので、ワードを使っているほかの人との共同作業でも問題は生じない。ワードにはさんざん苦労しているので、ともかく嫌気がさしている。博士論文を書いていたときにファイル一つで最初はがんばっていたのだが、完成が近くなってファイルが重くなってきたらやたらとフリーズしたり、図を勝手に移動させたりしてしまうので、大変な目にあった。かすみのごとく消えたパラグラフも随分とあった。ちなみに実際の出版には知人に助言を受けて、結局アドビのページメーカーで行い、文章自体の編集機能は低いもののそのスムーズさと堅牢さになんでオレはページメーカーで書かなかったのだ、と後悔したものだ。