「ブラックホークダウン」イラク版の報道

ファルージャで米国人4人を含む民間人が襲撃・死体が蹂躙された件。元記事は

イラク人暴徒、米民間人4人を虐殺、遺体を引き回す (海外ボツ!News)

に詳しい。この件のニュース性は、死体蹂躙の様子が逐一ビデオに録画された、という点にある。おそらく似たようなことはイラクのあちらこちらでおこっているはずが、報道されないだけだ。そのAP発のビデオはネットで見ることが可能である。そのビデオを各国がテレビメディアを通じてどのように報道したか、というフォロー記事がAP自身が発表した。昨日の早い時点では、米国のテレビメディアは様子見のためかビデオ放映をかなり自粛していたらしい。

U.S. TV Avoids Graphic Iraq Images

隠蔽かよ、と思っていたが、夜になるとどこのテレビニュースも堰を切ったようにトップ扱い、モザイクをかけて引きずられる死体も放映したという。

Shocking images of Fallujah ambush fill US airwaves  チャンネル・ニュース・アジア

被害者は、四輪駆動に乗っていた民間人、という説明がなされている。その民間人が所属する会社はノースカロライナの"Blackwater Security Consulting"という会社だと上の記事では説明されている。イラクでの仕事は"providing convoy security for food deliveries in the Fallujah area."なのだそうである。、ビデオには死体から引き剥がされたドッグタッグが一瞬映像に登場する。今時日本の若者だってドッグタッグをしているのだからから、ドッグタッグ装着を根拠に、彼らは実は軍人である、とは断定できないが、業務内容から言っても私兵にかなりちかいことをしていた軍事の人間達である。民間人虐殺というイノセントな印象を与えるのは間違っているのかもしれない。・・・とかいてからホアン先生のところを読んでたら、先生の見解も同じ。おそらく海軍の特殊部隊シールズ出身の元軍人たちだろう、といっている。年収10万ドルから20万ドルになるので、よりよい報酬を目指して私兵になる軍人は多いのだとか。

ファルージャでは今日木曜にも、米軍に対する攻撃が行われ、やはりハンビーが燃されている(Rebels Attack US Convoy Outside Fallujah-Witnesses)。

[追記]
Blackwater Security Consultingのスタッフのページ。
経歴みたらわかるが、この人たちプロの戦争屋さん。
暫定統治局の一番エライひと、ポール・ブレーマーをガードしていたのもこの人たち(way.com)。
だから、住民の怒りが暴発して起きた、という事件ではない。計画的に狙われたのです。