人毛サボテン

サボテンに人間の遺伝子を導入して、人間の毛を生やす、というアートワーク。ニューサイエンティストより。最初冗談かと思った。アデランスみたいに、植毛したんじゃないのー、と思ったらそんなまやかしでなくて、どうやら本物らしい。サイトを調べたら、作者の芸術家、ローラ・シンチさんのウェブページ。で、丁寧に方法の写真まである。説明によれば、サボテンプロトプラストにアグロで遺伝子導入、ということらしい。植物の代謝で毛が生えるのか、っていうのがかなりナゾだが、いやはや。

毛の生えたサボテンの写真は美しいとはいいがたく、私にはブキミ。なんかキタナイ。コンセプチュアルにはおもしろいけど、美しくはない。作者当人はどういっているかというと、

I'm interested in the anti-sexuality that these phallic stems with extruding spines signify. Hair is a sign of reproduction, a sign of our bodies changing, becoming or being sexual. So the cactus with hair becomes a sexual symbol.

なんだそうで、要するにストイックなサボテンをセクシーにした、ということらしい。ムナゲフェチの多いヨーロッパだからそうなるのかもしれんけど、うーん。