色禍論

おれカネ先生(04年2月21日)経由、町山智浩氏

宮崎駿は「『指輪物語』は白人の有色人種恐怖の物語だ」というような発言をしている(正確な発言は忘れた)。

出典をぜひとも知りたい。周りに「絶対おもしろいから見ろ」といわれて、いつだったか半ば強制的にDVDを見なければいけないことになった。ツインタワーだかツインピークスだかというバージョンだった。ともかく、2がつくやつ。鑑賞をすすめるうちに、やれやれ(春樹風)な気分がどんどん膨らんで眠くなったのを思い出す。そんなわけで、有色人種恐怖、なのかどうかさえよく憶えていないけれど、昨年のSARS騒ぎにしても、東・東南アジア人のマスク姿がSARSのアイコン的な扱いになっていた。先日感想を書いた、パークハイアット微温湯映画、「ロスト・イン・トランスレーション」にしろ、黄禍論的なるもの(あるいは「オリエンタリズム」か)の復興か。黄色に限らないから色禍論かな。

追記。

ロスト・イン・トランスレーションが、ニューズウィークの表紙になっているとか。aitea2003さんのところ(表紙の写真がアップされています)。表紙にでかでかと「ハリウッドは日本が大好き」と書いてあるけれど、大好きなのはたぶん日本じゃなくて、パーク・ハイアットです。