NBCのインタビュー(8日放映)でのブッシュ発言。

President Bush acknowledged that he was apparently wrong in stating on the eve of war with Iraq that there was "no doubt" that Saddam Hussein had weapons of mass destruction.

中略

Bush said Hussein's capability to produce weapons was sufficient. "What wasn't wrong was the fact that he had the ability to make a weapon," he said.
ワシントンポスト2004年2月9日付

次にプラウダの記事。米国によるイラク侵略を支持したスペインが「新しいヨーロッパ」とラムズフェルドに誉められたのは一年前の話。今に至って、この判断が間違っていたとスペイン政府は考えているらしい。スペインの政府報道官エドワルド・ザプラーナが、「イラク・キャンペーンをサポートすると決断したのは間違いだったのかもしれない」と認めた。

イラク攻撃の根拠が間違っていました、と米国は言い始めているのだ。それをサポートした日本政府は、米国の判断を検証せずに鵜呑みにした、という経緯と、今後の対応についてのコメントを国民に向けて声明を出すすべきである。

「大領破壊兵器がみつからないようですが」と問われて、「フセインがみつからないからといって、フセインがいないことにはならない」と答えたのはつい数ヶ月前の小泉首相だ。イラク攻撃の根拠が迷走、それに乗じて日本政府の迷走にも輪がかかる。自衛隊イラクにいる、そのそもそもの発端が問われることになるのだ。暗黙の了解、「米国が間違っていたんだからしかたがないでしょ」ということなのか。イラクが壊れたその根拠が、「米国の間違い」であった点について、日本政府は明確にケリをつける必要がある。なにもかもが曖昧すぎる。タガが外れた、とはこのことか。