イラク情勢はますますベトナム化している。

ベトナムではなくカンボジアにおけるポルポト政権の映画であるが、先週末、たまたま「Killing Field」を見た。10年以上前にも見ているのだが、クメールルージュの大虐殺は何度聞いても理念型の思考のあやうさを感じさせる。台湾における蒋介石にしろ日本における赤軍派にしろ、論理を突き詰めて狂った粛清を行う。西洋型の神がいないアジアに西洋型の論理を突き詰めると、こうなってしまうのだろうか。

一方でいいたかったのは、今この時期に見るとイラク情勢が重なって見えて仕方がない、ということだ。アメリカは何度も同じことをしている、と私は半ばあきらめ、半ば絶望する。報道をコントロールしようという姿勢も、全く同じなのである。今この映画を全米で再上映すべきではないか、と私は思う。

Killing Field
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/8442/research/cambodia/munen.html
http://home9.highway.ne.jp/timtamie/travel.files/Rep/others/killingfield.htm

以下、この一日のイラク情勢。