■
ベトナムではなくカンボジアにおけるポルポト政権の映画であるが、先週末、たまたま「Killing Field」を見た。10年以上前にも見ているのだが、クメールルージュの大虐殺は何度聞いても理念型の思考のあやうさを感じさせる。台湾における蒋介石にしろ日本における赤軍派にしろ、論理を突き詰めて狂った粛清を行う。西洋型の神がいないアジアに西洋型の論理を突き詰めると、こうなってしまうのだろうか。
一方でいいたかったのは、今この時期に見るとイラク情勢が重なって見えて仕方がない、ということだ。アメリカは何度も同じことをしている、と私は半ばあきらめ、半ば絶望する。報道をコントロールしようという姿勢も、全く同じなのである。今この映画を全米で再上映すべきではないか、と私は思う。
Killing Field
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/8442/research/cambodia/munen.html
http://home9.highway.ne.jp/timtamie/travel.files/Rep/others/killingfield.htm
以下、この一日のイラク情勢。
- バグダッド中心部で爆発、迫撃砲着弾
- 4日午後7時45分(JST5日午前1時45分)ごろ、連合国暫定当局(CPA)本部などがある当局管理区域(通称グリーンゾーン)周辺。少なくとも迫撃砲2発着弾、4人負傷。
- http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031104-00000014-yom-int
- イラクで攻撃相次ぐ 米兵とイラク人判事が死亡
- http://www.asahi.com/international/update/1105/002.html
- バグダッドの路上で4日午前10時10分(JST午後4時10分)ごろ、米軍の車両が道路わきに仕掛けてあった爆弾に触れて爆発、米兵1人死亡、2人負傷。
- 外交団を一時引き揚げ=治安情勢理由に−スペイン
- スペイン大使館員引き上げ「切迫した脅迫」原因か
- http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031105-00000139-mai-int
- 開戦から米支持を貫いてきたスペインの撤退は国際社会の「バグダッド離れ」に拍車をかける可能性。