移動だらけ、Jazzまみれ

金曜から土曜にかけて所用で1000キロ車を運転。ミュンヘンオーストリア、スイス経由でアルザス・フランス、とうろうろ。後半は用事というより、遊びにいっただけなのだが、一日でこれだけ運転すると、頭がパッパラパーになってしまう。
アルザスでは友人と友人宅の近くのレストランでポルチーニ(フランス語でなんていったっけな。ドイツ語だとシュタインピルツェ)のパスタと生牡蠣を16個食べたのち(デザートのかわりに生牡蠣二皿目を注文したらウェイターが大喜びしていた)、ハービーハンコックを眺め、うちにかえってゴンザロルバルカバを翌日眺めた。ハービーハンコックのライブでは疲れてなんと不覚にも寝てしまったので(フランスの劇場の椅子ってものすごくふかふかなのだ)最初の4曲ぐらいは覚えてないのだが、最後の三曲は"17th"という17ビートの新しい曲、"watermelon man"、"chameleon"だった。いずれも20分近い演奏。カメレオンはアンコールの曲、例の肩からかけるキーボードでハービーハンコックが登場して、あー、この人これがほんとに好きなんだな、と思った。17ビートの曲は小節ごとにグルーブが入れ替わる感じで、気分としては8.5ビートのほうが近いんじゃないかと思った。
ゴンザロルバルカバは席指定がなかったのに入場したのがギリギリで、しかしながら偶然にもいちばん前の柱の前が無人、最前列でじつにエロチックなルバルカバの指の動きを眺めることができた。しかしそれにしてもこの人はほんとにピアノがうまい(あたりまえか)。なお、このライブはリチャード・ガリアーノのバンドで、ピアニストとしてルバルカバが招待されている、という感じ。リチャード・ガリアーノは恐るべきジャズ・アコーディアンプレーヤーで、曲はセルティックなメロディーが多いのだが、これとルバルカバのいかにもキューバでラテンなソロが絡むのは意外にも上出来でおもしろかった。ARDのクルーが来てでかいカメラで録画していたから、ドイツではテレビでそのうち放映されるのではなかろうか。フランスからは二週間前に同じく生牡蠣と舌平目を買ってきた。即日二ダースの牡蠣をかぱかぱあけてむさぼり食ってしまい、あー、実に食い意地汚い。でもうまい。連日生牡蠣。舌平目は煮魚に。みりんや砂糖はいれず、玉葱でちょっとだけ甘みをつけて煮てみた。針しょうがをあわせてこれまた実に旨かった。