英国
- ヨークシャーなんて世界史でうろおぼえの「囲い込み運動」ぐらいしかしらんのだが、睡眠不足でほとんど寝ているうちについた先は確かにすごい田舎だった。しかも寒いんでちょっと驚いた。
- 学会は皆勤賞がでそうなぐらい毎回ちゃんと出ているので、同窓会みたいな感じ。
- 日本の鉄道ファンだったら喜悦で悶絶するであろうレイルウェイ・ミュージアムでバンケットがあった。ヴィクトリア時代の絵本に出てくるような機関車から日本の新幹線まで膨大なスペースに次から次へと列車が展示されている(新幹線で売られている駅弁の模型まであった)。その真中のスペースで飯を食うというなんともコレクター魂のイギリスな趣味というかなんというか。私はといえば、機関車操縦室の内部の真鍮パイプの複雑な構造にいたくリビドーを刺激された。屈曲するパイプオルガン。あの中身だけ家の壁に飾りたい。
- 私がウェブで公表しているとあるプロトコールを使用しているというフィンランド人若者がぜひ知り合いになりたいと話し掛けてきたので、そうこうしているうちにのみにいくことに。フィンランド人には酒豪が多いのだが、酔っ払い方もまた激烈なのは何人かの友人の例から知っているのだが、まー、大変だった。クラブめぐりなぞののちよし寝るぞ、という朝の5時にケータイがないと大騒ぎになって一時間近くふたたび街をうろうろ。結局私が日本の某知人に電話して(昼だからな)フィンランドの電話会社の緊急連絡先をグーグルで調べてもらい、そのケータイを停止した。
- 金曜の夜からロンドン。日本の院生時代からの知り合いの某女史、およびその知り合いの日本人二名とパブ。まずいフィッシュ&チップスしかこれまで食ったことなかったのだが、薦められて食ってみてびっくり。うまい。22時ごろから友人のオーストリア人とデンマーク人のカップルが合流。日本人の人たちは先にいなくなって、ひきつづきしばらく飲んだあと私はそのカップルの家で宿泊。家についてからそのまま飲みつづけて巨大なソファベッドに倒れこむ。
- 土曜は三人とも二日酔い。とはいえ、ハイドパークにいって毛布しいて昼寝。夜はフランス人の友達の隣人が、引越しのためトラックでロンドンにきているとかで一瞬お茶。そのあとチャイナタウンで中華飯。蒸しホタテがうまかった。葱油で味付けていた。3人とも今日はあまり飲めないなあ、などと同じような感じだったので、12時前に家に帰って、3人でベッドに寝転がって”ワイフ・ビーター”なる呼称のビールをのみつつ映画。馬鹿っぽい映画にしようよ、といったのだが、彼女が選んだのは結構ヘビーな”アリゾナ・ドリーム”。ちょっとめいった。
- 日曜の朝は近所を散歩。街中がポップでエネルギッシュでうれしくなる。ドイツってどこいっても老人ホームみたいな感じだからなあ。それはそれで落ち着いていていいんだけど。
- 映画にヴィンセント・ギャロが出ていたので、朝起きてからしきりに彼が監督・主演した映画『バッファロー66』のことを思い出していた。とてもいい青春映画。帰りの飛行機でまた思い出して、DVDを注文しよう、と決めた。