胃痙攣

こっちにもどってからどうも腹が減らない。うまいものを餓鬼のごとくくいつづけたせいなのは明らかなのだが、そんなわけで一日一食で三日過ごしたらすごい胃痙攣になった。明け方4時ごろ胸の激痛で目覚め、猛烈な吐き気がするのでうーむ、飛行機でノロウィルスか、などと思っていたが20時間なにもたべていない状態なのではくことはなく胃液ばかりがでてくる。とりあえず太田胃酸か、と飲んでみたがだめである。そうこうするうちに痛みに周期性があることに気がついたころが痙攣のピークで、収縮が始まると胸全体が引き絞られる感じで悪魔に心臓を握られるのはこんなかんじだろなあ朦朧とする頭で思ってうひひ、と苦笑したりしていた。バスルームの床にしゃがみこんでうごけなくなってしまうのは実に初めてのことで、ちょっとショックでさえあった。ああ、これが胃痙攣というものか、とようやく思いついたのは随分明るくなってから。よくよく考えれば暴飲暴食で一ヶ月すごした後にぱたっと飯を食わなければ過剰分泌に適応した胃酸消費の行き所もなくなるだろう。アルカリ性か胃壁保護か、と対応を考えたが、結局胃液保護ということで吐くのを覚悟一か八かで牛乳をがぶのみした。こんなときに、ああ、ポカリスエットがあればなあ、と思う。1時間ほどでどうにかタバコぐらいは吸える位にまともな状態におちついた。
いきなりこの二日いろんな人とディスカッションしっぱなしだった、というストレスとかもあるのかな。以前院生時代に一度だけ胃潰瘍になりかけたことがあるのだが、そのときは完全に研究に行き詰ったときのストレスだった。