男性専用車両

男しか乗ってはいけない車両ができたらどうなるのか、ということを次の記事を読んで反射的に考えてしまった。
女性専用車両に乗れない女の心理
要するに、「私は女性であるが痴漢の対象になる可能性がある、と公に明示するのはちょっと」と悩む微妙な年齢の女心の報告なのであるが、その悩みの妥当性はともかくも、逆に男性専用車両が用意された場合、どのようなことになるか。「オレ、そんなに男っぽくないっていうか、まわりに自分は男ですって明示するにはそんなに自信ないし」というような理由で男性専用車両に乗り込めない男は出現するだろうか。アリエナイ。この非対称性は痴漢という行為の統計学的な非対称性に基づくわけである。
しかしながら、なのだが、逆に男性車両は激混みするのではないか。なぜならば、男女共有車両に乗り込むことは、「痴漢をしようとしていると思われるかも」という男にとって実に不名誉なレッテルを貼られる恐怖を生じさせることになるから。かくして周囲の目を気にするマトモな男たちは、リスク回避のために男性専用車両に足を急がせることになる。リスクを回避した男でぎゅうぎゅうになる。だったら、と思うのだが通勤電車は公衆トイレと一緒にすればいい。前半分女、後半分男。これで解決である。まあ、想像の話ですけれど。