ドイツからフランスの暴動を眺める

燃えている自動車
欧州どまんなか November 15, 2005

私は2,3年前に集中的に欧州の移民問題について読んだり調べたりしたことがあるが、特にフランスの状況をみて、20世紀後半の移民とは、人の流れが逆になっただけの植民地主義だと思うようになった。その前は、正直にいって、自分が外国人であることもあって客観的になれずに、問題の深刻さが理解できなかった。

ドイツでもこのような暴動が起こるだろうか。これはこの数日間ドイツのメディアが何度も扱った問題である。大きな違いは、フランスにあるような都市郊外型の外国人ゲットーがドイツにないことだ。旧東独の町にはそのような構造になっても不思議のない地域が幾つもあるのだが、今のとところスキンヘッドの若者が闊歩していて、外国人が近づけないので、ゲットー化の危険はないという。