Facebookで匿名

Facebookを使い始めて数ヶ月になる。目下私のFriendsに登録されているのは52人。全員リアルの知り合いというか、ウェブでしかしらないという人はいない。まあ、だから

他方、急成長している米国のSNSFacebook」は、7000万人を超す会員のほとんどが実名だ。下に示した私のプロフィールのように、写真を出して出身大学や政治や宗教についての考え方まで明らかにしている人が多い。しかし互いに実名だと、誹謗中傷はほとんど起こらない。やった人がコミュニティーで相手にされなくなるからだ。議論のレベルも高く、有名な専門家が学生と議論していたりする。
第2回 ウェブを「匿名の卑怯者」の楽園から脱却させるには@池田信夫の「サイバーリバタリアン」
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つーことになるんだろうけど(ちなみにレベルの高い議論ってどこで、と思うが)、池田氏自身のFacebookのプロフィールにアクセスしても上の記事の写真にあるようなプロフィールは見ることができない。詳しいプロフィール内容を見るためには、Friendにしてください、と池田氏に申し込んでなおかつ池田氏がプロフィールへのアクセスレベルを選んで承認する必要があるからである(mixiと似ている)。Friendsにならなくても知ることができるのはNobuo Ikeda氏が日本のネットワークにいて、Friendsが二人ってことだけである。・・・ということを考えると、池田氏のプロフィールを見ることができるのは目下その日本人らしき二人だけであって、オトモダチの少ない池田氏Facebook上で事実上ほぼ匿名に等しい。もし池田氏Facebookのどっかのグループで誹謗中傷しても誰も池田氏がどんな人かわからないわけですな。さすれば「匿名の卑怯者」、なにをおっしゃるうさぎさん。

なお、Facebookそのものに関しては運営している人達の特定の社会思想を背景にプライバシーに関する意識が脆弱で、企業とのタイアップが強く個人情報がダダ漏れになっている、という話がある(さらに踏み込んでCIAが情報収集に使うとか)(→参照:With friends like these ...@The Guardian 080114付)。私は実名でいろいろな情報を書き込んで日々使うのはどうかな、と思う。これは別にFacebookに限らないが、実名でプロファイルを流し日々発言することのデメリットだろう。だとしたら、匿名で議論をする作法を少しづつ醸成していく方を私は支持したい。

なお、上の記事は池田信夫先生の匿名問題は、本人がmixiに行けばいいだけではないか@ホームページを作る人のネタ帳なるもっともな批判の記事経由で読んだ。

関連記事:匿名について
http://d.hatena.ne.jp/kmiura/20070127#p1

伯仲と確率

『6日までの開票では勝者が確定しなかった。同時点での得票数はクリントン氏が6万7921票、オバマ氏が6万6829票で、その差は1092票。』

ニューメキシコ州、民主2氏の接戦続く 予備選
http://www.asahi.com/international/update/0207/TKY200802070286.html

不思議なほどに真っ二つに分かれるということは、さいころを振っているのとあまり変わりない、ということなのだと思う。