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まるまる一週間某所で多数の方々と朝から晩までディスカッション、後に知人別荘で休養がてらうだうだ、のつもりがそうでもなかったりした。結局帰国前日も仕事ということになりそうで、半分は夏休みという計画が幻想であったことを知る。
地盤沈下
日本国内移動中に読んだ本
- 作者: NHKスペシャル『ワーキングプア』取材班
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2007/06/01
- メディア: 単行本
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「資本主義の黎明期、飢えて死ぬほどの貧困と無権利の労働者が大量に生まれた。彼らが生存権を求め闘ったのが労働運動の始まりでした。非正社員の労組結成は、運動の原点を思わせる」
あたりの動きの情報に目を通して、あたまの片隅に置いておいたらいいと思う。上のような解説は時代がかっている雰囲気なのだが、まあ、いざ困ったら仲間を集めるしかないというのは、原始時代からのホモ・サピエンスの知恵ですな。なお本は3時間ぐらいで読めるので、東京大阪往復とかにちょうどいいです。
なお、このあたりとか、テレビで放映された秋田県の仕立て屋さんの例(年間の事業収入は25万円たらず、妻がアルツハイマーで入院)に関して内容を批判しているけれど、仕立て屋さんが自ら説明する己が貧乏である理由を「正確ではない」などと批判してもしょうもないよなあ、と思う。例えば本の中に出てくる、同じく秋田の農村で餓死する兄弟の話はどうなるのか。このあたり、部分的に「ウソを言っている」とか「当事者の言葉だけレポートしてウラとってない」的なネットにありがちなシンジツ追求スタイルは逆に「大局を理解していない」と批判されかえさるべきである。
それにしても上のアマゾンのレビュー、ひでえよなあ。結局自己責任万歳。『自由主義経済で結果平等は保証されないことは小学生でもわかる理屈・・・。』なんて書いて批判したつもりになっているんだけど、だとしたらこれ書いた方はもしかしたら幼稚園生なのだろうか。批判ではなく単なるコンフォーミズムであることを自覚していないのが実に痛い。