東北南部、関東一円の放射線率分布

東北南部、関東の放射線率の大域分布がどこにもみあたらないので、等高線プロットした。
使ったデータは、文科省発表のもの機械可読化したデータを使用した。
そのままではきわめて読み込みにくいPDFのテーブルから、可読な形に変換しているのは三重大学の奥村さん*1NTTデータのスタッフなどのボランティアの努力によっている。もとのデータはおそらくエクセルなどのスプレッドシート文科省の担当者はまとめているはずなのに、書式にこだわってだかなんだか、この重大なデータの汎用性がさがっている。このあたりどうにかできないものか。


18日16時

20日16時

21日16時

22日16時

また、この文科省のデータからはなぜか福島県宮城県のデータが省かれている。福島県庁のウェブサイトにいけば、データがあるのだからなぜ他の県と同じようにまとめてくれないのか、とも思う。うえのプロットには、福島県庁のサイトのデータも手で加えた。

日本の地図に関しては、とりあえずNOAAの輪郭データを利用した(http://www.ngdc.noaa.gov/mgg_coastline/index.jsp?llat=30&ulat=48&llon=130&rlon=145)。

放射性物質放出の源である福島原発の測定値に関しては、測定場所がコロコロかわって、それにともなって値も大きく変るので、上のような時系列にはふさわしくないと思い、省いた。その結果、一番率が高い場所が原発からずれて飯舘村になってしまっている。この点、ご容赦。

*1:ここでは関係ないがLatexの教科書やプログラミング関係の教科書には大変お世話になっている

状況確認のためのリンク集

「今すぐに問題にはならないレベル」とか(5年後は「今すぐ」ではたぶんないのだろう)、食品の放射線規制値をゆるめようという発言がでてきたり、なにやら泥縄で進行する勢いなので、ジコセキニンでそれぞれの放射線環境をチェックするためのリンク集。放射線被曝による健康被害は急性症状でなければ全くの確率論なので、個人がどうなるかではなく、社会集団における発症確率として表現される。責任の所在がこのことから不明確になりやすいので、自分で確認するしかない。


View 福島第一原発事故周辺の放射線測定地点 in a larger map