967人アルゴリズムマーチ裏話

フィリピンの囚人967人によるアルゴリズムマーチを先日リンクした(id:kmiura:20061012#p1)。その際にYoutubeの投稿者に、なんでこんなオモシロイことをしたのか理由を教えてください、とメールを出したと書いた。返事はまだない。というかおそらくこないだろう。とか思っているうちに、件のアルゴリズムマーチに関してもうすこし詳しい記事をみつけたので、かわりにというかなんというかリンクする。
マーチを行ったのはセブ州(県?)鑑別所(Cebu Provincial Detention and Rehabilitation Center)の囚人たち。発案者はセブ州首都安全管理コンサルタントバイロン・ガルシア氏。前セブ州知事であるパブロ・ガルシア氏の誕生日を記念し、なおかつギネスブックに掲載されることを目的に、大人数によるアルゴリズムマーチをとりおこなったのだという。また、マーチを行うことで受刑者のモラルを向上させ(笑)、地域社会に彼らの立派な受刑状況を披露する目的もある、とバイロン・ガルシア氏は語っている。なお記事はセブ・デイリー・ニュース発。
蛇足。鑑別所と前知事が同じファミリーネーム”ガルシア”かよということでなんか親族で権力専横しているドロドロ、とか思ったので、ちょっとバイロン・ガルシアで検索してみたら、兄弟のグウェン・ガルシア氏が目下の知事らしく、なかよく一緒に人権侵害で件の鑑別所の受刑者の妻に訴えられたりしている。同時に訴えられている鑑別所の所長、アルフレド・アベラ氏は文脈から察するに彼らの子分なのだな。ほかにもここのあたりのバイロン・ガルシア氏による脅迫バナシをちらちら読んでいたら、典型的な粗暴な権力者の姿がなんとなく見えてくる。967人によるアルゴリズムマーチが人権侵害である、というyoutubeのコメント欄にあった投稿もあながち誇大ではないかもしれない。