金融の在り方

IMFは昨年の信用収縮を待たずに、特に資本収支について自由化推進の立場を修正していた。IMFの元主席エコノミストケネス・ロゴフ氏を中心とするグループの研究によると、貧困国における金融グローバル化の効果にはプラスとマイナスが混在している。

米国流自由主義の落日
金融市場開放の“チアリーダー”は引退
2008年10月14日 火曜日 FINANCIAL TIMES
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20081009/173350/?P=2

利子・証券のない社会は提唱されたりもしているけど私は反対。投資自体はわるいことでないと思う。だけどだからといって働かないで工学的な利子の操作だけで儲けるような仕事には反対。リーマンCEOの8年間で600億円の給与って円高で450億円に目減りしたけど、”殴られ代”として考えてもあまりに異常だと思う。また、金融のグローバリゼーションによって富の分散が行われたのは事実であり、正しい効果もあったと思う一方で、たとえば上に報告されているバブルを許容するような中国の政策継続はおろかだなあ、と思う。今後しばらくは金融緩和・ブロック経済に関する判断をめぐって闘争が展開するのだろうけれど、世界は「中くらいの政府」と人とモノの移動を制限しない国際社会を目指して欲しいと思う。ネットの発達もあるから、物質の移動が国際的に保障されることがなによりも重要な経済活動の基礎にいずれはなるのが必然なのだろうけど。