日本人は比較的休んでいないが、日本は結構休んでる。

10月10日っていえば体育の日だな、と思い出した。最近はなにやら休日が前後にスライドするそうだからいつが実際の休みになったのかしらないけれど*1、ついこの間日本に行っていたときも2回休日があったので、なんか多いよな、と思う*2。事実、

実はすでに日本の法定休日は15日あり、アメリカの10日、イギリス・ドイツの8日よりかなり多くなっています(これは、年次有給休暇の取得率が低いのとセットで、「一斉でないと休みにくい」という日本の特殊事情を反映したものであると言われています)。
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週休、有給休暇、法定休日を合計した年間休日は、日本が128日なのに対し、アメリカ127日、イギリス136日、ドイツ143日となっています。

日本の年間休日は少ないか@労務屋さん
http://www.roumuya.net/zakkan/zakkan13/nenkan.html

というわけで、日本の祝日はドイツのほぼ二倍。年中休んでいるという印象は正しかったのだった。社会全体の中でのこの影響を考えるとかなり大きいのではないか。週休、有給休暇、法定休日の合計では確かに日本はアメリカ程度なのではあるが、有給休暇は個人個人でバラバラにとるのでオフィスが完全に停止するという状態にはならない(ようになるべくする)。二人が勤務しているオフィスであれば、ミヒャエルが一週間休んでいるけどセシルは居ます、ということで、仕事のスピードは半分に低下してスローダウンするけれど継続している。一方で、祝日は完全ストップ、ということで特に役所なんか困ったことになるだろうなあ。あるいは海外からなにかを注文しようとしたときの印象は「日本、なんか年中休んでいる」ということになる。継続性がないことによる効率の低下が増幅して経済に反映されたりするってこともあるんじゃないか。たんなる思いつきですが。

*1:本文とは関係ないが、この新しい休日スライドシステムはホンネとタテマエの文化がむき出しになっているように見えて面白い。

*2:これまた本文とは少々関係がないのだが、月曜が休みになることが多いので、月曜に講義のコマをもちたいーすなわち多く休みたいー大学教員が殺到競合してスケジュール立てるのが難儀、とか、授業単位数が規定に達しないとかの問題も耳にした。はたから聞いてたらなんかコメディだな、と思った。