ツィラタール・オーストリア

先週に引き続き、週末は金曜から日曜までスノボ。今度はスイスのおとなりオーストリアチロル地方。元ボスの山荘に集まる恒例行事だったのだが、記録みたら3年ぶり。だれそれの都合が悪い、こっちはその週末じゃだめだ、とかで二年ほどストップしていたのである。ツィラタールにはいくつものゲレンデがあるのだが、マイヤーホッフェンというところで二日半滑ってきた(グーグルマップだとこのあたり)。うちからは500キロメートル弱あって、往路は悪天、雪まで降り出してしまい、車は夏タイヤなのでどうなることになるかと思ったがどうにか山荘にたどりついた。雪が降ったおかげでスロープのコンディションは最高だった。マイヤーホッフェンにはオーストリアで最も急な勾配のコースが最近あって、「ハラキリ・スロープ」という名前がついている。元ボスはどうしても私をそこにつれていきたかったらしくて、初日にグループの中の初心者を残して元ボス、私、先輩の三人で「ハラキリ・スロープ」に向かった。リフトから眺めていると、スロープの下半分でクラッシュして止まらずに下まで滑っていく人が多い。こちらはリフトなので、あははバカめ、なんて笑いものにする。急勾配といっても78パーセントで、スイスのアローザのいちばん急なスロープに勾配を少しつけて、距離を長くしたぐらいの感じだった(「ハラキリ」の看板とかの写真)。滑ってみて思ったのはこの長さが実に悪魔的で、集中力が最後の部分でなくなる。私は勾配が緩やかになってから、楽勝じゃーん、と思った瞬間にクラッシュした。
二日目は悪天。幅広のボードに乗り換えて、コースをはずれて新雪すべり。ふわふわした谷の斜面を滑っているときの無重力感は何度やってもあきることがない。三日目は好天。いちばん上のコースまで行って、ガリガリとカーヴィング。夜は毎晩、元ボスのポツダム支社に就職した新規参入のベルリン周辺の20代の若者たちと夜遅くまで果物の蒸留酒。あー、10年前はオレも彼らぐらいの年だったんだな、としみじみする。500キロ運転して帰ってきたら、サマータイムになっていた。