植民地的、ではなくてこれじゃ植民地じゃん、とオーストラリア人。
オーストラリアは高校教育過程に日本語選択まである世界でも稀なるよき日本の理解者である。コイズミ首相の対米卑屈ぶりをまとめたANUの先生の時評がTUP速報で読むことができる。mangamegamondo本店ニュースセクション経由。この数年の対米追従政策は日本人が一番よく知っていることではある。でも第三者のまとめと批判は明快でいろいろな刺激になる。一読をお勧め。この人、もしかしたらテッサ・モーリスー鈴木の弟子かな。ANUは日本学でも有名。
BOOTS(軍靴)BILLIONS(資金)BLOOD(血の貢献)『ブッシュの手の平で踊る小泉の日本』
――ガバン・マコーマック
改めて思い出したのは、日本がイラク侵略に参画する議論が巻き起こっていたときのこと。show the flagからboots on the groundに一歩進んだ時点のことだ。侵略賛成派の意見は「北朝鮮に攻撃されたら米国しか守ってくれない」だった。同時に私はスローガン「テロに屈しない」を思い出す。実際に日本に加えられたテロといえば、イスラム過激派のテロは思い出すことができない。でも、北朝鮮による日本人拉致事件は思い出す。テロとはいえないが、事実として日本人が日本人であることによって被害を受けたのは、あの拉致事件だ。だとしたら、「北朝鮮に攻撃されたら」とおびえながら米国に血の貢物まで約束をする日本政府は、まさにテロに屈する、と同等の敗北者なのではないだろうか。「テロに屈しない」という威勢のよさは、ここではどこにいってしまったのだろうか。
2003年2月、イラクとの戦争が迫るなか、日本の立場を問われた自民党政調会長・久間章生(ふみお・当時)は「(日本には)選択の余地がないと思う。なんと言っても、アメリカの州みたいなものなのだ」と言った。小泉とかれの政府は、遅かれ早かれ、関与の代償を払わなければならなくなると理解すべきである。かつて2001年9月、これは日本ではなくオーストラリアについてだが、アーミテージが久間の言葉をきわめて明瞭に裏付けた。かれはオーストラリアの聴衆を前にして、自分が“同盟”と言うとき、その意味は「オーストラリアの息子たちと娘たちが……米国を防衛するために喜んで死ねる」関係を指し、「それでこそ、同盟であると言える」と示唆したのである。この基本的事実の日本版がなにを意味するか、アーミテージは、いや、言うなれば小泉は、まだはっきりとは述べてはいない。しかし、軍靴と資金に続いて、血を流す貢献を見せろという要求があるのは間違いない。
再び読んでも思うが、日本国民は米国の属国になるという国をかけた大選択にイエス、といつ答えたのだろう。北朝鮮が脅威ならば、なぜなによりも北朝鮮問題に真っ向から向き合わないのだろうか・・・とここまで考えても、やはり答えは自明か。コイズミおよび日本政府は、対米追従という慣性を脱すことのできない「屈したものたち」なのである。
あまり関係ないことに思えるかもしれないが、こうした対米追従政策と、科学技術立国という政策はとても矛盾している。あの、今後50年でノーベル賞30人とぶちあげた政策だ。科学技術立国政策は、科学の世界で勝者になることを目指している。でも政治がこれだけ敗北主義な状況で科学だけは勝つ、なんてありうると本気で思っているのだろうか。植民地と同じである。優秀な植民地の現地人は米本土にソーティングされ、日本は単なる人材供給地として頭脳空洞化してゆくのだ。いや、科学全体の発展にとっては些細なことかもしれないし、科学技術立国なんて、科学と技術の区別もしていない言葉にも辟易するのだけれど、国策の一貫性のなさには少なからずあきれる。いやはや、頭脳では勝てる、なんて旧日本帝国陸軍みたいなことだけは言い出してほしくない。
一方で昨日も触れた鉄の”日米同盟”プロパガンダに関連する記事。ウズベキスタン詳報といい、アジアタイムスがこのところ目にとまる。
Japan-US: Baseball, taxes and an alliance
それにしても、こりゃ言いすぎ、な駐日米国大使ベーカーさん。アメリカ人と日本人は食い物まで似てきている、だと。
US Ambassador Howard Baker dubbed the alliance "The Best Team", which is the title of an essay that he wrote for the website of Japan's ambitious (and so far politically unbeatable) Prime Minister Junichiro Koizumi in honor of the festivities that accompanied the anniversary of the Treaty of Amity in the Port of Yokohama to the west on Tokyo Bay on Wednesday.
"We increasingly eat the same food, listen to the same music, and wear the same fashions," said Baker.
アメリカ人も鯵の開きや納豆食ってウーロン茶飲んでいるのでしょうか。吉牛から牛丼消えてどう思います?とどっかの記者さん、突っ込んでください。