大量破壊兵器再発見のシナリオ

次の記事はなかなか衝撃的。

米国がイラクで大量破壊兵器を荷下ろし (テヘランタイムズ、3月13日付)

カルバラの爆破事件やイラク暫定憲法に世の中の目が奪われている最中に、英国のサポートの下、秘密裏に大量破壊兵器イラクに持ち込まれた、とのこと。情報ソースはイラク暫定政府の関係者、とのこと。

持ち込まれた大量破壊兵器は、米国が1980から1988年まで、イラク大量破壊兵器開発を米国が支援していたときと同じ型であるということ、この大量破壊兵器が東欧など由来のものであること、なども上記記事には触れられている。

もしテヘランタイムズの情報が本当ならば、米国による大量破壊兵器の「埋め込み」(implanting)作戦が疑われる内容である。数ヵ月後に「ついにWMD発見!」と秋の大統領選直前にあいなるわけだ。

私はこの記事をイラ・チェルヌス(コロラド大学の宗教学者なのだとか)のエッセイ経由で見つけた。チェルヌスさんは、この記事のことを西側メディアはまったく無視しており、この記事の内容が本当なのかどうか検討していない、と批判している。ハナから「ウソだろ」と相手にしていないか、あるいはその検証にはあまりに労力が必要なのでだんまりを決め込んでいるのではないか、と推測している。

確証のあまりない元記事ではあるが、もし数ヵ月後にWMD発見!とあいなったならば、この記事を思い出したらよいかもしれない。少なくともブリックスは「イラク大量破壊兵器はなかった」と言明しているのだから、出所をまずは疑うべきである。