日本のどこを攻撃するのか。

マドリッドの連続爆破事件。あまりに悲惨なので、うちの研究所でも今朝黙祷が行われた。テロの戦略、という観点からすれば、選挙の直前ということで実に大きなインパクトがあった。こうした戦略的な見事さに、攻撃対象・手段が衝撃だった911や、ブッシュの英国王室訪問にぴたりとタイミングを合わせて行われた在トルコ英国大使館爆破と同様の巧妙さを感じたのは私だけだろうか。 スペイン政府が事件の情報を隠している、などの情報も目にしたので、今しばらく情報をウォッチしていきたい。同時に日本にインパクトを与える(即ち自衛隊の撤退、「日米同盟」の収縮、目的は米国の孤立化)テロないしは攻撃があるとしたらどのような戦略になるのだろうか、などとも考えてしまう。攻撃者の立場で考えてみると、イラクにいる自衛隊への攻撃は計画が荒っぽくても完遂可能な話である。本格的な計画があるとしたら、ショックがより大きな日本本土での攻撃を選ぶのではないか。ロイターズの記事は、小泉おろしをトリガーする「悪いニュースの到来」を待ち受けているような反小泉派の奇妙なムード、という表現で日本の状況を描写している。これはid:flapjackさんや私が指摘してきた、派遣自衛隊員を小泉の先兵として憎むムードでもあると思う。こうした状況を攻撃する側は見逃さないだろう。

ところでなぜ、指導者である小泉の「世界中どこでも危険」発言(危険にしたのは誰だ)やJ隊長石破(一億円でモー娘。か)を直接批判・糾弾せず、「悪いニュース」の待望になるのか。以前書いたことの繰り返しになるが、これは外圧待望の一形態であるカタストロフ依存症。当事者感覚の喪失だ。

追記。インディペンデント紙のロバート・フィスクが再びイラクに戻って取材している。地を這うような取材ぶりに是非注目を。